画像診断科
MRI検査 (MRI <1.5T> 装置)
MRIとは、磁石と電波を使い体の内部を見ることのできる検査です。
強力な磁石の中に体を入れて電磁波を照射すると体から微弱な電波が放出されます。それを受信コイル(アンテナ)で捉えコンピューターで断層像として画像化します。また、CT装置は基本的に横断像(輪切り)を撮影しますが、MRIはあらゆる方向(縦・横・斜め)から身体の中の様子を写し出すことができます。
CT検査 (64列128スライスCT装置)
レントゲン(エックス線)とコンピューターを使い、輪切りの画像を連続して撮影することで、身体の内部構造を精密に検査するものです。
CT検査装置のベッドに仰向けに寝て、装置の中心の大きな穴に、ベッドごと出たり入ったりします。検査はほとんど苦痛をともないませんが、息を止めたり体を動かさないなどの制約があります。
一般撮影 (X線撮影装置)
一般撮影とは“X線を用いて主に胸やお腹、骨などを撮影する”一番身近な検査です。俗に言う“レントゲン検査”です。人体にX線を照射すると空気はX線を透過しやすいので黒く映り、骨は透化しづらいので白く写ります。このX線の透過力の差を白黒で写真にします。
透視検査 (X線透視装置・血管造影撮影装置)
X線を使って体内の状態をリアルタイムに観察する検査です。
造影剤という薬剤を使用したより詳細な検査をや治療を行ったりもします。
マンモグラフィー (デジタル乳房X線撮影装置)
[人間ドックのオプション検査のみ実施]
マンモグラフィは乳房X線撮影のことで、乳房を撮影するための専用の装置を用いてレントゲン撮影を行います。
当院では、コニカミノルタ製デジタルX線乳房撮影装置「マーメイド」を導入し、女性の認定診療放射線技師が撮影を担当しています。
骨密度検査(DXA法)
2022年11月、新たな骨密度測定装置(GE社製 PRODIGY Fuga-C)を導入しました。
この装置は微量なX線を用いたDXA法(デキサ法)にて骨密度検査を行っています。DXA法は他の骨密度測定方法と比べ非常に測定精度が高いのが特徴です。また、GE独自開発による新たな撮影方法を用いることにより、従来の撮影方法と比べて骨形状を認識しながら測定を行うことが可能となり、測定時間が短く、少ない被ばく量で撮影することができるようになりました。
骨密度検査
骨に鬆が入り、腰が曲がったり、骨折しやすくなる病気が「骨粗鬆症」です。高齢者に多い症状ですが、最近はカルシウム不足などにより若い方にも急増しています。
予防のためには、早期発見と早めの治療が大切です。
定期的に骨の健康診断を受けましょう。
超音波検査
人体に探触子を当てて周波数の高い音波を送信し、そこから返ってくる反射波を画像化して診断します。超音波は安全性が高く痛みもありません。また、被曝もないため、妊娠中の方でも安心して検査を受けることができます。
【腹部】超音波検査
腹部超音波検査(腹部エコー)とは、肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣など、腹部にある臓器の病気を調べます。近年の超音波機器は飛躍的に進歩しており、CTでは検出しにくい小さな腫瘍も発見することができます。また胃・腸・虫垂などの消化管の病気も容易に発見できるようになりました。検査時間は通常10分前後です。
【乳腺】超音波検査
乳腺超音波検査(乳腺エコー)とは、乳房のしこり(腫瘤)がよくわかり、がんを早期に発見することが出来ます。マンモグラフィーでは病変が見つけにくい若年者(40代以下)に特に有効です。乳房を圧迫する必要がなく、痛みも全くありません。また、当院の機器は乳腺腫瘤の硬さを(エラストグラフィー)調べることが可能です。検査時間は通常20分前後です。
【その他】超音波検査
超音波検査は、腹部や乳腺の他にも色々な部位の診断ができます。
超音波検査についてのお問い合わせは、検査担当者までお気軽にお尋ねください。
[その他の部位例]
甲状腺・体表の腫瘤・シャント血管・下肢静脈血管・肩関節・腱・靱帯・リウマチの活動性など