病院長から皆様へGreeting from Hospital Director
平素は当院の運営にご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございます。
この原稿を書いている2025年1月16日、報道ではイスラエルとハマスが一時停戦に合意したと伝えられています。1年3か月に及んだ争いにようやく終結の目途が見えてきました。しかし、この間に失われた46000人の方々の犠牲の爪痕はとてつもなく大きく、また、ガザ復興の道のりは長く険しいものになると思います。しかし、イスラエルのイスラム諸国への無差別な戦闘は収まる気配はありません。また、目を転じれば、ウクライナでは、北朝鮮がロシア軍の一員となり、戦闘はますます激化しています。こうした戦争で常に犠牲となるのは、何の罪もない市民たち、とりわけ無垢な子供たちです。戦地では、そもそも医療自体が破壊され、病院が攻撃の対象となり、多くの患者や医療スタッフが命を落としています。テレビやインターネットでこういう場面に遭遇するたびに無力感に苛まれるのは私だけではないと思います。一日も早く、世界中の戦火が消えますように祈るのみです。
さて、 “2025年問題!2025年問題!”とマスコミで騒がれた年がとうとうやって来ました。2025年なんてまだまだ先と思っていたのですが、時の経つのは本当に早いものです。今年は、文字通り団塊の世代全員が75歳となり、国民の5人に1人が後期高齢者となり、医療や介護の必要な人がますます増える象徴的な年になります。こういった変化を見据えて国が力を入れ構築してきた地域包括ケアシステムの重要性がますます再認識されことになります。当院は今年開院40年となりますが、おかげさまで彦根のこの地で住民の皆様にご利用いただき、微力ながら地域医療に貢献出来てきたと自負しております。現在、医療を取り巻く環境はますます厳しさを増しています。看護師を中心とした深刻化する人手不足、医師の偏在、物価の高騰、ガス水道光熱費の高騰、などなどです。しかし、病院における日々の医療行為の質を下げることはできません。今後も法人全体で、途切れることのない医療・介護を展開していかなければなりませんし、また、近隣の医療機関との連携もますます深化させていかなければなりません。
今後とも、友仁山崎病院へのご指導、ご鞭撻を賜りたくよろしくお願いいたします。
令和7年1月
友仁山崎病院 病院長
髙橋 雅士
経歴
- 1977年3月
- 滋賀県立膳所高等学校卒業
- 1977年4月
- 滋賀医科大学医学部医学科入学
- 1983年3月
- 滋賀医科大学医学部医学科卒業
- 1983年5月
- 滋賀医科大学放射線科研修医
- 1985年4月
- 滋賀医科大学放射線科助手
- 1986年4月
- 財団法人天理よろづ相談所病院放射線科医員
- 1989年4月
- 滋賀医科大学放射線科助手
- 1993年2月
- 米国ニューヨーク市Long Island Jewish Medical Center (Albert Einstein College of Medicine)放射線科リサーチフェロー
- 1995年3月
- 滋賀医科大学放射線科助手
- 1997年2月
- 滋賀医科大学放射線科講師
- 2000年1月
- 滋賀医科大学放射線部助教授
- 2007年4月
- 滋賀医科大学放射線部准教授
- 2007年9月
- 滋賀医科大学病院教授
- 2014年8月
- 医療法人友仁会友仁山崎病院病院長
滋賀医科大学非常勤講師
- 2017年4月
- 首都大学東京非常勤講師
現在に至る
資格
- 医学博士 日本専門医認定機構放射線科専門医 日本医学放射線学会放射線診断専門医 マンモグラフィー読影認定医 日本消化器がん検診学会認定医 日本がん検診・診断学会認定医 肺がんCT検診認定医 厚生労働省臨床研修指導医 AIR(Asian Intensive Reader of Pneumoconiosis)認定読影医 日本医学放射線学会研修指導者 日本医師会認定産業医 日本放射線科専門医会フェロー